皆さん、こんにちは!国公立大の理系女子の「ななこ」です。
今回はなぜ”今”博士課程進学をすべきなのかについてお話していきます。
博士課程進学は”今”がホット!?
ここから書く話はあくまで私の主観であり、「あーこの人はこう思って博士課程進学したんだな」程度で聞いていてください。人によって状況が違いますから博士課程進学が必ずしもいいというわけではありませんし!
なぜ私が博士課程進学は”今”がお得と申したのか、それはここ数年の政策に関係しています。
博士課程について熱心に(?)調べてくださっている方はとっくにご存じのことかと思いますが、長年ポスドク問題は私たち博士課程進学者を大いに悩ませてきました。
ポスドク問題の課題としては「若い研究者の雇用が不安定」「パーマネントの職を手に入れるまで職探しをせねばならず、研究に集中できない」「研究者のライフイベント(結婚や育児等)に悪影響」etc…
書いていったらキリがないですが、博士課程進学を躊躇する理由は”100%ポスドク問題のせい“です。
正直このポスドク問題は、10年以上前から深刻でしたが、
文科省は何もやってくれませんでした!(トホホ
で、令和になってやっと「このままでは国際競争力が落ちる!」と事態を初めて認識し始めたのです。
やっと慌て始めた国(文科省)
もうすでに博士進学している&進学を決定した方ならご存じかと思いますが、博士課程の生活支援は現在大まかに分けて3つ存在します。
数年前は日本学術振興会の特別研究員(採択率20%程度)のみでしたが、新たに2021年度から文科省による科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業、JSTによる次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING事業)が始まりました。
従来の特別研究員は約4200名の博士学生を支援していましたが、フェローシップでは約2000名、SPRINGでは約6000名とこれまでに比べると支援される学生数が大幅に増えることになります。
これらの政策がいつまで続くかわかりませんが、現在は支援が手厚い状況です。
支援の手厚い”今”進学した方がメリットが大きいです。
これらの制度自体は永久的に続くわけではなく、「7年間は国が金を出すけど、あとは各々の大学でよろしく!」と完全丸投げ鬼畜制度で問題がないわけではないです。
私は正直なところ、10年後には支援がほとんどなくなり状況が悪化するかもと危惧しています。
ただ、ここ数年の国・文科省のトレンドとして博士課程への支援拡充の方向は確かで、今後5年間ぐらいは博士学生にとって悪い話はなさそうとの理由から、”今”大学生・大学院生の方にはすごくお得だと感じています。
終わりに
今回は、なぜ”今”博士課程進学がお得なのかについてお話させてもらいました。今後どうなるかは不透明ですが、今後5年間ぐらいは博士課程へ進学するメリットが大きいのは確かです。
またお話させていただこうと思いますが、博士課程に進学することで得られる高度な専門性は中々手に入るものではなく、是非とも博士課程進学を考えてほしいと私は思っています。