博士課程での一日のスケジュールを紹介!【どれぐらい忙しい?地獄?】

博士課程の日常
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皆さんこんにちは!ななこです!

ネットで検索してみると「博士課程 地獄」「博士課程 終わり」とネガティブな言葉ばかり!

「理系は忙しそう…」といったイメージもあるかと思います。

そこで今回は少しでも博士課程進学を検討する方などの参考になるように、私の平均的な1日のスケジュールを紹介したいと思います。

博士課程の1日のスケジュール

まず、私のスケジュールは論文の締め切り前や学会発表前など(繁忙期それ以外の時(暇期で大きく異なります。

※便宜上「暇期」と表現しておりますが、遊んでいるわけではありませんのでご注意を。

繁忙期の1日のスケジュール

最初は、繁忙期からです。この時期は一日11時間研究をしています。

前提として、私の研究室にはコアタイムはありません。研究室に来るかどうかではなく「やるべきことをやっているか?」で判断することになっています。

研究室・図書館・家などその日の気分で一番集中できるところで、朝8時~9時から始めることにしています。

もちろん、研究室でしかできない作業は必ず研究室に行きます。

ななこ
ななこ

とは言っていますが、つい夜更かししてしまい、10時スタートのときもあります笑

この繁忙期は、締め切り前で余裕がないので、基本的に食事の時以外はずっと研究です。

具体的には、論文を仕上げたり、追加で解析をしたり、発表練習をしたりという感じです。特に論文の締め切り前はかなりスケジュールがタイトですね。

ただ、私はあまり体力があるほうではないので、繁忙期は以下のことに気を付けています。

①必ず睡眠時間は7時間以上!
②30分や1時間ごとに休憩を入れる
③ご飯はきちんと食べる

①必ず睡眠時間は7時間以上!

繁忙期だろうが何だろうが睡眠時間は必ず7時間以上は確保しています!と言いたいところですがやはり5~6時間になってしまうときもあります笑

ですが、徹夜は絶対にしませんし、つい研究の時間が長引いてしまっても睡眠時間をとる意識だけは持つようにしています。

ななこ
ななこ

睡眠時間を削った分、(個人的には)指数関数的に効率が悪くなるからです。

私は体力があるほうではなく、徹夜をするだけの体力が全くありません。

以前、徹夜をして論文を書こうとしたことがありましたが、その時に書いた文章は助詞の扱いがめちゃくちゃで、到底読めたものではありませんでした。

1+1=2がすぐにでてこないレベルといってもいいかもしれません。

ですので、繁忙期でも必ず睡眠時間は確保するようにしています。

②30分や1時間ごとに休憩を入れる

こちらも睡眠時間と関係した話ですが、「人間の集中力はせいぜい15分程度」という話をどこかで聞いたことがあるかと思います。

私はその分野のことはわかりませんが、”集中力を長時間持続させることは難しい“ことは、これまでの経験からその通りだろうなと思っています。

ななこ
ななこ

集中力が持続する日は数時間ぐらいどうってことないのですが、5分程度しかもたないときもあります笑

ですので、できるだけ30分や1時間ごとに必ず休憩をはさみます。休憩の時間はYouTubeの動画を見たり、ゲームをしたり、何もせず目をつむるなど様々です。

今までの経験上、何時間も集中し続けるよりは、ある程度の間隔で休憩を入れたほうが、全体的な効率がいい気がします。

③ご飯はきちんと食べる

「結局健康の話かよ!」という突っ込みがきそうですが、食事もきちんととらないと全く頭が回りません。

きちんと食べているつもりでも、物事に集中しているときは割とおろそかになってしまいがちです。

今までの経験上、個人的には以下の点を気を付けて食事をとっています。

・タンパク質を必ずとる
・ご飯などの炭水化物をとる
・野菜は少量でもいいから必ずとる

・摂取カロリーが低すぎる
・スナック菓子だけでご飯を済ませる

上記はあくまで個人の感想です。割と乱れた食生活をした時期がありましたが、そのときに苦い思いをしており、個人的に気を付けています。

もちろん、人によって体質が異なりますから一概には言えませんが、上記のポイントは健康的な食生活として一般的に言われているものです。

ななこ
ななこ

貧乏生活だと健康的な食事は難しいですが、上記の点を注意しただけでも、繁忙期に体調を崩すことは私はなくなりました。

暇期の1日のスケジュール

次は暇期(暇ではありませんが)のスケジュールです。

暇期と私が言っている時期は”研究以外の勉強をする時間が確保できる時期“という意味です。

例えば、朝8〜9時に始めるというのは繁忙期と同じですが、朝に専門分野やその周辺分野の勉強から始めています。

ここでの勉強とは、学部生時代に勉強していたけどうろ覚えのところをやり直したりといった内容も含まれています。

ななこ
ななこ

大学数学なんてほとんど忘れてました…。

そしてその後10時から12時までは文献調査の時間としています。

文献調査も研究の一部ではありますが、新しい手法を取り入れる時や分野の最新の動向をきちんと整理したいときは、明確に文献調査の時間を分けています。

夜は英語の学習

図の通り、8〜9時に開始して17時までが研究、その後はテレビを見たり、YouTubeやNetflixを見たりとリラックスの時間です。

その後、英語学習の時間をおおよそ1〜2時間確保するようにしています。

これはひとえに”学会発表や文献調査の時に英語が必須”だからです。

私は大学入学当初は英語が割と得意でしたが、研究となると話は別です。

英語の勉強では何をしているかと言うと、オンライン英会話を受講したり、単語学習や英語の論文を読んでいます。

ゼミや後輩の指導の時間は?

上記では”研究”や”文献調査”と一括りで扱っていますが、ゼミが大体週1であるので、ゼミがある日は研究のところがゼミに置き換わります。

後輩の指導も同様です。

ただ、私に関してはあまり後輩の指導が長くないことが特徴として挙げられると思います。

これは、私の研究室は学生の数がそこまで多くないことも一因ですが、あまり後輩の指導に時間を費やさないよう気をつけているからです

ななこ
ななこ

基本的に、毎週少しだけ声をかけて後は後輩に任せています。ガッツリと時間はとりません。

なぜあまり指導に時間をかけないのかというと、指導をしようとしすぎると逆に後輩から自分で解決する力を奪ってしまうからです。

よっぽどやる気がない人は別ですが、今までの経験上、「最初だけしっかり教えて後は任せておく」ほうが研究の進捗がいい気がします。

遊ぶ時間はあるのか?

ぶっちゃけて言います。ちゃんと遊んでます!基本的には平日研究で土日は遊びます!

「土日も研究をすべきだ!」なんて言う人もいますし、以前は私もそうしないといけないと思っていましたが、やめておいたほうがいいと思います。

ななこ
ななこ

定期的に遊ばないと心が廃れるし、研究の進みも悪くなります!

“休まず頑張る”ことを美徳とする文化もありますが、人間は休息をとらないと生きられない生き物です。

休まずに頑張るとすぐに精神を病みます。身体も壊します(体験談)。

個人的には、遊んだほうがアイデアが出やすいです。視野が広くなるんでしょうね。

でも遊ぶ時間なんて確保できるのか?と言う疑問もあるかもしれません。

私は遊ぶ時間も確保できるように以下のことに気をつけています。

・研究において完璧は存在しない
・家事はほどほどに

研究をしていると(私は)ついつい完璧を求めてしまうんですが、論文でも学会発表でも”今後の展望”の話ってどの研究者もしますよね。

ですので、今完璧な必要はなくて、長期間ブラッシュアップしていくものが研究(だと私は思っています)。

ですので研究を詰め過ぎないようにします。

また、家事もスーパーのお惣菜を活用したり、ある程度できないことは目を瞑るようにしています。

ななこ
ななこ

家事って時間を食うんですよね〜。家事のプロフェッショナルでない限りある程度適当でいいです!

注意点:分野や研究室によって違う

今回、私が提示したスケジュールはあくまで私の一例であって、一般的なものではありません

私は解析系で、実験をしないタイプなので、コアタイムがなく自由に研究をできるため拘束時間が比較的短いです。

ただ、私のスケジュールを見ると、”博士は忙しいすぎて地獄”とは必ずしも言えないということがおわかりかと思います。

むしろ、地獄になるのは対人関係だったり、成果がでないといった悩みのほうではないでしょうか。

このように、その人の分野や研究室によっても変わるものですから、博士課程進学に悩む方は、近しい先輩に詳しく聞いてみましょう!