皆さんこんにちは!博士号取得のため研究に励む「ななこ」です。
「指導教員から国際学会で発表するように言われた…英語苦手だしどうしよう…」とお困りのそこのあなた!日本語で発表するのも大変なのに英語となると専門用語も入ってくるので大変ですよね。
現に私もまったく英語が話せずに国際学会で困り果てた記憶があります(汗)
そこで今回は、”すらすら話せはしないけどある程度意味の通じる会話ができる”ための手っ取り早い特訓方法についてお話していこうと思います!
まずは心構えから
国際学会に参加するために大事なこと、それは英語力でもなく”心構え”です。
心構え3か条を下記に記載します。
- 完璧主義は捨てろ
- 英語がうまくいかなくても死にはせん
- 図々しくなれ
よく「日本人は英語を話すのが苦手」だとか言われますが、スラスラ完璧な英語が出てこないといけないと考える方がおかしいです。
普段使っていない第二外国語、ましてや英語から文法がほど遠い日本語を話しているんですから、相当な練習量がないとそんな完璧なレベルには到達しません。絶対に無理です。
ですので完璧主義を捨てブロークンイングリッシュでもいいから話すことが大切です。
実際に国際学会でも英語が苦手な方は普通にいらっしゃいますし、そもそも英語が話せなくたって発表がうまくいかなくたって死にはしません。うまくいかなくてもいいのです。
相手が言っていることがわからなくても「I can’t catch you.」「What do you mean?」とか図々しく何度も聞き返していいんですよ。別に英語が話せないことは恥ずかしいことではないんですから。
何なら「お前が日本語できないからこっちが英語話してやってるんだ!」ぐらいの図々しさで積極的に交流することが研究発表では重要です。(実際に態度に出すと嫌われますよ!)
とは言ってもやっぱりある程度なんとかなるように頑張りたいものですよね。
これぐらいの心構えを持つことを前提として、短期間でできる練習方法をお伝えしていきます。
自分の専門分野で頻出の英単語を覚える
研究発表で何よりも大事なのは専門分野の英単語です。
実際当方も専門の英単語がわからず、英語自体は聞き取れるのに意味がわからないという状態に陥りました。
受験英語ではある程度難しい単語も覚えるかと思いますが、それでもアカデミックで使われる英単語は別です。どの分野でも普段は使用しない英単語が頻出です。
そのため、予め専門分野の英単語を予習しておく必要があります。
おすすめなのは、自分の研究と関係する論文の”概要部分“を読むことです。
英語の論文を全て読もうとするとやはり時間がかかりますし、また和文論文でも概要だけは英語で書かれていることもあります。
英語のタイトル見るだけでも無理!絶対に内容を理解できない!という方であれば、和文論文で英語の概要を読みわからなければ日本語の本文と照らし合わせて単語を覚えていくのが最も効率が良いと思います。
説明に使用する表現を覚え練習する
最低限必要な英単語を覚えたら次は説明の仕方です。
正直なところ難しい表現を使う必要はなく、極端に言えば中学生でもわかるような簡単な言い回しで構いません。難しい表現を忘れて詰まってしまうぐらいなら、自分にとって超イージーに理解できる表現でいいと思います。
全部原稿を丸暗記するという方法もありますが、原稿を丸読みすると棒読みになってしまい、かえって抑揚がなく理解しづらいと考えています。
また、日本語の原稿を丸ごと英訳した場合、不自然な英語になりがちです。
説明は「Today I’d like to talk about ~」や「It is found that ~」のような定型文を中心にしながら、日本語の文章を簡潔な言い回しに変換しわかりやすいことを意識しましょう。
役に立つ定型文や簡潔な言い回しはネット上にいくらでも情報がありますし、今後私のブログでもお話していこうと思います。
何度も英語での発表練習をする
英単語・説明の表現を覚えたらあとは練習するしかありません。1に練習、2に練習、3に練習です。
国内の学会でも同じですが、研究発表は内容が理解されて初めてスタート地点に立てます。
10回でも20回でも練習して聴衆が理解できる発表を目指すしかありません。
また、一人で練習していても聴衆に話す感覚が十分に養われないため、友人やラボの後輩などを生贄にして練習するといいでしょう。
質疑ではリスニングが大事
「発表練習するのはわかった、けど質疑応答はどうするんじゃい!」と思ったそこのあなた。
質疑応答の練習は個人的にはそこまで意味がないと個人的には考えています。
だって質問の予測なんてできないじゃん!?(超個人的観測)
もちろん、時間的な制約のため省略している箇所があれば質疑の予測もつきましょう。けれど多様な人が世界中から集まる国際学会では、国によって物事の捉え方が違うためか質問は全く予測できません。
そもそも自分の研究に関する意見や新しい視点を手に入れるために学会に参加するのに、予測できたら本末転倒だと思っています。
そこで質疑応答を乗り切るためには”様々なアクセントを聞き取るリスニング力”が必須です。
質問の内容が理解できなければ応答もできませんが、このアクセントが個人的には超曲者!
欧米の方は言語的に英語に非常に近いからか訛りが強いということはないですが(シンプルに早く話すのでリスニング力がなくて聞き取れないことはあります泣)、アフリカや南アジア・東南アジアの一部の国の方は全く聞き取れません!
多分言語的に日本語から遠いのでわかりにくいのでしょうか。如何せん超簡単な英語でも何を言っているかわからないこと多々ありました。
そのため、様々なアクセントに慣れるため「Ted Talks」を視聴するなどしてある程度耳を慣らしておくことが無難です。あと早い英語に慣れることも必須です!
オンライン英会話は全力でおすすめ!
ここまでお伝えしてきた練習法でも短時間で十分な効果を発揮することはできると思います。
しかし、そもそも特に日本では英語を話す機会がなさすぎてどのようなテンポ感で英語を話せばいいのかわからないと思います。
その点を克服するために私はオンライン英会話を活用しました。
具体的には学会発表に行く五カ月ぐらい前から集中的にオンライン英会話を受け、英語力向上を図りました。
おかげで日常会話レベルであればほとんど困らないレベルになりました。
また、英語を話す感覚を身につけることができたため、うまく聞き取れない・うまく説明できないことはあってもある程度意思疎通ができるようになり、学会でも特に大きな困りごとはありませんでした。
そのため、短期間での英語力向上を目指すのであれば、価格もお手頃でいつでもできるオンライン英会話をおすすめします!